vol.30

発声練習
下がかなり低く感じたんだけど、後で調べてみたらほとんどEs止まりだった。
低音の調子が悪かったのかしら。
前回に引き続き、先生のテンションが異様に低かったのは、おそらく花粉症のせいなのだろう…。

Concone#26
地獄の#25が終わり、割と気楽な#26
でも、私のPCが思うAregrettoと先生のはあまりにも違っていて面食らった。非常に高速で練習していたのに、レッスンでは体感半分くらいの遅さで、これはこれで勢いで音をとるわけにいかないから緊張感がある。
あまり難しい音がなくてよかった。

Aria di chiesa
♭が6個つく曲で、伴奏を弾きにくいらしく、中声用の違う調性の楽譜で、電子ピアノのキーを動かして弾く…という技を知った。便利だなぁ。
長い曲だから時間がかかるつもりでいたら、2回音名で通しただけで歌詞を読み、歌詞で歌い始めるという流れに。まぁ歌詞はいいかげんな読みでしか練習してなかったから、ややこしいところで止められてしまい、そのさきは花粉症の痛々しい声で先生が見本を歌ってくださった。
しかし…途中で移調する、オクターブを上下するなど、リズム読みと知りながらも私は混乱を来しそうなので、繰り返し聞く勇気がない。

vol.29

発声練習
いつものパターンで、ただ「喉を締めるな」ということを言われた。
最近、確かにそうなりがちなのだけど、どうしてそうなるのかがよく分からない。
最後に新しいパターンの練習が追加。
終わってから、普通に話そうとしたら声がかすれていて驚いた。
すぐ治ったけど、何か良くなかったのだろうか。
今日の先生は口数が少なく、あまり教えてくれるモードでなかった。

Concone#25
これで3回目。
とにかく、3連符の伴奏に合わせて16分音符で歌う、というのができなくて、ものすごく苦労したが、それはできるようになった。
音程が苦手なところはできないままだったけど、これは仕方ないと思っている。
当然、先生はまだまだ不満だったようだが、とりあえず合格にはしてくれた。これ以上は無理だと思われたのだろう。

これのために、リズムの徹底練習をしたのは、すごく役に立ったし、自分の中で自信になった。
が、同時によく分かったのは、うちの先生は、「声楽の初心者」を教える経験は豊富でも、私のような「音楽の初心者」を教えるのは専門外だ、ということだった。
例えるなら、理学部の教授が工学部の大学生に高等数学を教えることは難しくないが、足し算もおぼつかない小学生に教えるのは至難だろう。そして、2桁の足し算ができるようになったよ!などと言われたところで、まだそんなところで止まっているのか、くらいにしか思うまい。
私がプロに学んでも豚に真珠。ただ発声に関しては問題ないから、そこは割り切るしかない。

Deh, piu a me non v’ascondete
Concone#25で時間を取られたため、この曲は長らく先に進まなかった。
すでに去年の12月初めから私の練習メニューに組み込まれていたから、すでに4ヶ月近く、毎日歌い続けてきた…およそ、300回は歌ってるのじゃなかろうか。
前回が歌詞の読みを習っただけだったので、今回ざっくり歌って、次回で仕上げというのがいつものパターンになるけど、短くて簡単な曲だったため、今回でさっさと終わりにしてくれた。さすがに食傷だったから助かった。
次回はAria di chiesa
長いから飛ばそうか・・・と先生は迷っている風情だったけど、すでに1ヶ月以上練習しているし、好きな曲なので「歌いたい」と言って、入れてもらった。
というか、いきなり飛ばされたらあと1週間で新しい曲を覚えないといけない、それは私にはできない。
先生からすれば、想像できないほど私が無能ってことなんだけど。

vol.28

なんだかとても、喉の調子がよくない日だった。
痛いとか何とかではなく、声が出ない。
特に低音が全く届かない状態。
これはバイオリズムとかその日のコンディションの波によるもので、かなり顕著に感じる。

なので、恒例の発声練習も低音が苦しかった。
無理に出そうとしたところは、やはりダメ出し。
出ないところをどう処理するかは難しいなぁ。

Concone#25の続き。
やはり、リズムで四苦八苦していて、音程やブレスにまで注意力が及ばない。
また次回送りになったけれど、きっと次回でどうにかなると思う。

これを始める前に、

・今日は、まだできません
・練習はすごくしてます
・多分、いきなり出来るようになると思います

と、先に申告しておいた。先生は笑って
「まぁ、それはなんとなく、分かる気がするけれど」
理解を示してくださったのだった。
合唱団の人には信じられないことだろう・・・
もちろん、これは全面的に「できない言い訳」。「言い訳」とは「理由」の悪意的表現にすぎない。事実なのだから。

私が「いきなり出来るようになると思う」と言うのには、自分なりに根拠がある。
「伴奏につられる」のは、「他パートのメロディにつられる」のと似た現象で、私が後者を克服したのも「ある日突然」だったから。
さらに、この件に関しては「その瞬間はもう目の前に来ている」という感覚があった、それは後で書く。

Deh piu a me non v’ascondete
前回は#25のせいで飛ばされてしまったので、1ヶ月ぶり。そのときはサラッと音名唱で流しただけなので、今回も音名唱から、歌詞の読み方まで。
少し、リズムというかテンポの揺れがあることを注意された。
リズム感・テンポ感に課題の鉱脈があることが、最近露呈しているな。
#25の煽りを受けて、とりたてて好きでもないこの曲に2ヶ月かかることに・・・レッスン時間としては同じだけど、家での練習、3ヶ月毎日この曲を歌うのは楽しくない。並行して遅延している次の曲はすごく好みだから、まぁ良いけど。

(#25その後の話)

「その瞬間はもう目の前に来ている」件

私はこの日の午前中、つかみかけていたものがあった。
なんとか、レッスン時間までに掴み取りたかったが、それは間に合わなかった。
でも、あと少し時間があれば・・・、リズムに関しては、もう困難の峠越えが見えかけていた。
まぁ音程ブレスの課題は残っているのは分かってて、レッスンは間に合う要素はなかったが。

つかみかけていたものとは、「手の上下動でリズムをとる」という動作のことだ。
それまでの練習では、「3連符の間に、4回机を指で叩く」という方法で16分音符の感覚を作っていたのだけど、同じことでありながら「片手でそのリズムをとる」というのはまた難しかった。これができればこの曲はリズム的にはクリアしたも同然。レッスン前の段階で、突然できた。が、再現しようとしたらできなくなった。そして、できたり、できなかったり・・・
自宅でこの状態のものは、傾向として、レッスンのときにはできない。
別に緊張するからでもなく、マーフィーの法則的なもの。
レッスン時には、自宅での最低が発揮されるもので、その最低ラインを上げる練習が必要だ。

「レッスンでこれができればいいなあ」とは思ったが法則はそれを許さず、最初は全く練習の甲斐もなく、ほぼ「勘」で16分を打っていた。
途中から、「3連符の間に、4回机を指で叩く」方式に切り替え。机はないので、譜面台の縁を音を立てずにタップする。
明らかに歌を歌う姿勢ではないけれども、先生は見てないから咎められはしない・・・

でも、帰宅してからやってみたら、「手の上下動でリズムをとる」のは、もう難なくできるようになっていた。
翌日には、途中で歌が3連符になるところで少し混乱するけど、タッカタッカのリズムのところはもう問題ない。
2日後の朝、もう歌が3連符のところまで完璧だ。

感覚を忘れた時のために書いておくと、とにかく3連符の間に2つ叩く。
これは、手を2回転させる感じでスタートすると乗りやすい。
タッカタッカの部分は、できれば直線上下動で刻む方が合わせやすい。
歌が3連符になるところは、回転動作の方が合わせやすい。
でも結局、慣れてしまえば、何が難しかったのかというくらいになる。

私のための、段階的習得方法は、こんな感じ。
(16分音符を指で刻むとき、1つ目は左手、2・3・4は右手)

インプット側(聞く)
Lv1・伴奏+旋律+16分音符の刻み(4倍速メトロノーム) 
Lv2・伴奏+旋律
Lv3・伴奏+16分音符の刻み(4倍速メトロノーム)
Lv4・伴奏

アウトプット側(歌う)
Lv1・16分音符を指で刻む
Lv2・16分音符を指で刻みつつ、16分音符で歌う
Lv3・16分音符を指で刻みつつ、普通に歌う
Lv4・8分音符を片手で刻みつつ、普通に歌う
Lv5・普通に歌う(未到達)

下方同士の組み合わせほど、レベルは高くなる。
旋律は、初期段階はガイド用。後半は確認用。適宜オンオフ。
伴奏も、音量で難易度が変わるので、適宜上げ下げ。

指タップから片手リズムへの移行がやや困難だったのは、指タップを先行してしまったからかもしれない。最初から片手リズムにしていれば直行できた可能性もあるが、わからない。タップはリズムが難しく感じる時に、分解して理解するための私の常法だ。

このレッスンの後、合唱団の練習前、嬉しいことがあった。
団員仲間が、

「声が、すっごく、すっっごく、変わったね」
「うんうん、全っ然、ちがう」

と言ってくれたこと。
「変わった=良くなった」とは限らないが(声質は、やはり良くないと思う)、絶対、そんな意地悪をいう人たちではない。素直に褒め言葉として喜んだ。

また、それぞれ違う人に

「umikzさんの声は、テナーの声に聞こえて違和感がない」
(別の女性テナーの声は女性にしか聞こえず、違和感がある)

ということを言われた。
メインの話題は「別の女性テナー」(それぞれ別人)の方で、私は引き合いに出されただけだが・・・
その方々は、高音が裏声なんじゃないかな。
私は私で、地声で張った時の自分の高音が、ちゃんとテナーに聞こえているかは非常に気にしていることなので、「違和感がない」と言われることは、とても嬉しい。

vol.27

魔のConcone#25。

「リズムが伴奏と一緒になってしまっている」

練習のとき、そこはあまり気にしていなかったのだが、指摘されて直そうとするとメチャクチャ難しい。
難しすぎてどんどんパニック状態に陥り、ひたすら崩れていくのだった・・・

結局、この日はそれだけで終わってしまった。
Concone#25は、次回以降に持ち越し。


(その後の話)

伴奏の3連符を聴きながら、付点8分+16分で歌う。
似たようなのが(逆だったが)以前にもあって、そのときはその場しのぎでクリアさせてもらった。
でも、これは全曲を通してそのリズムだから、これができないと先に進めないだろう。

先生は、
「3連符の、3つ目を聴いてから16分を歌ってみなさい」
と言われるのだけども、それでは、明らかに、絶対に遅い。
私の低性能な耳で分かるくらいほど、遅い。

「これはシューティングゲームで反射神経を鍛えるのが良いのか?」

当初は真面目にそんなことを思いついた。
が、鍛えたところで限界はある。
車に追いつけぬからとて、脚力を鍛えても無駄というもの。
で、ヒトの反応速度を検索した結果、こんな論文が出てきた

聴覚・視覚刺激反応時間に関する研究
【結論】 聴覚正常な被験者の平均は、210ms程度
(昭和の論文だが、人類そんなに変わるまい)

「音を聞いて、ボタンを押す」測定で、そこから「ボタンを押す」動作にかかる時間を差し引いたもの。
「音を聞いて、声を出す」時間は、210msに「声を出す」動作にかかる時間を足すのだろう。

だが、たとえば♩=60の曲では、

🎶3連符の3つ目=667ms
♬16分音符の4つ目=750ms
👉差分=83ms

83msで反応せねばならぬ。
♩=30でも、166ms。
反応に210msかかるのでは、間に合わない。

先生の教えは「結果としてそうならねばならない」という話に違いない。

だったら、どうすればいいの?
先生は、(合唱団では容赦ないけど)レッスンではものすごく寛容で、「できない」から怒ることはない。

「音大の2-3年でも、こういうのできないやついるよ。うた科はいい加減だし、先生も教えられない人がいる。ピアノ科とかは正確だけど」

(合唱団ではありえぬ)心優しいフォロー。役には立たないけど。
・・・いや、そんなことはない。
「ピアノ科に聞け」という助言に違いない。

早速、元合唱団員でピアノ科出身のMさんにLINEで泣きついてみた。
もともと、年明けたら食事にでも行こうね〜という約束もあった(双方の遠慮で、きっかけがないと実現しなさそうなやつ)。
その時点では、私は
「#25は、できるわけがない」
と自暴自棄で、これを口実に友達に会うことの方が目的になっていたが、#25の練習方法について
「伴奏に合わせて、16分音符で歌ってみたらどうでしょう」
Mさんは、なんと、自分で弾いたピアノ伴奏を録音して送ってくれた。

「Mさんがここまでしてくれたのに、投げちゃダメだ」

と思い直した。

Mさんの助言も、私には難しい。
けれども、なぜ難しいのか、を考えるうちに
「なぜ歌えないのか」「何ができないのか」
が明確になったのは、大きな一歩だ。

この曲は、リズム自体が難しいわけじゃない。
伴奏のリズムに惑わされずに歌う、のが私にはできない。
以前のように、その場しのぎでクリアするのではなく。
今回は腰を据えて練習して、技術として身につけよう。

まずは、3連符に惑わされずに16分音符を刻むところから。
「まずは」といっても、これはいきなりゴールだ。
それができないから歌えない。

PC音源の楽譜に、歌と伴奏に重ねて3連符・16分音符を入れた。
3連符にウッドブロック、16分音符にはトライアングル。
これを同時に聴きながら、16分音符を刻む・・・指で机を叩く。
トライアングルに合わせて叩くだけの、簡単なお仕事です。
が、私には難しい。
最初のうち、トライアングルの音は聞こえなかった。
音量的には聞こえても、意味として=リズムとして聞こえていない。
カクテルパーティ効果的なことだ。
まず、私には2種類のリズムを同時に聞けない、ということがわかった。
繰り返すうちに聞こえるようになってくるが、やはり曲の中でややこしい箇所になると聞こえてこなくなるし、トライアングルが聞こえている時はウッドブロックが聞こえてない気もする。

慣れてきたら、トライアングルの音を外して、3連符を聴きながら、16分音符で机を叩く。
やはりできないので、トライアングルを戻す。
だんだん、できたりできなかったりという状態になってくる。
できると思っても、伴奏の音量が上がるとできなくなったりする。
できたと思っていたときは、脳が3連符をシャットアウトしていたのだろう。

ここに、16分刻みの歌を入れてみたり、普通に歌ってみたり、ウッドブロックの音量を上げたり、分からなくなったらまたトライアングルをもどしたり・・・いろいろ取り混ぜてゴールを目指す。
16分音符で机を叩きながら歌う、というのはかなり助けになった。
この刻みはあまり正確ではないが、少なくとも3連符とは一致しないので、「3連符の3つ目の音よりも後に16分音符が歌う」は実現できるわけなのだ。

一進一退・・・いや、たぶん一退はしてないと思うんだけど、表面的にはメチャクチャになりながら。
実際、この1週間、特に初期の練習動画では「できねえよ!」とヤケになって楽譜を椅子に叩きつけたり荒れまくっている・・・

vol.26

発声練習から。
まだ下顎を下げるな、と注意を受ける。
初歩的な課題は残っているけど、1年前と比べれば確かに鳴るようになっている、と録音を聞くと感じる。
速いパッセージではまだ声が金属的。
余裕が出てくれば、ビブラートがかかるようになる、もう少しだね。
だそうだ。
もう少しか。楽しみだ。

Concone#24
私にはだいぶ手に余るようになってきた。とれない音が増えてきた。
まだ、直してもらえれば修正できる範囲だけど、次のはどうかなぁ・・・

歌曲は、Tu mancavi の仕上げ。
好きな曲なんだけど、歌詞割りに気を遣うので精一杯。
全くもって完成度の低いまま終了。
本人としては消化不良で残念だけど、今はこの程度でよしとせねばならぬのだろう。
聞き終わっての先生の第一声
「良いよねぇ。男のテノールだと、この曲は歌いきれない」
これ、「女性はいいなあ」と言われてるだけで、私が褒められたわけではない。

受講し始めた当初は
「高音を地声で歌うのは、女性のほうが男性より難しい」
と先生は認識してらしたが、「女性のほうが簡単」となったのは、Concone#6からかな。
結局、男性と同品質の高音にはならない。という前提を受け入れた上での認識変更かな、とは思う。
自分でも、高音のキンキン声はなんとかならんのかと思うからなぁ。
先生の言われる、最高音付近での「金属的な声」のことではなく、通常アルトの守備範囲と重なる程度の音域での話だ。
ここがちゃんとテナーの声になっているのか、我ながらいつも疑問だ。
録音も、「自分の声」にしか聞こえないので判断がつかない・・・。

時間があったので、次のDeh, piu aなんとかいうのを少し。
音名でサラッと読んで、rit.の処理について指示を受けたところまで。

vol.25

月2のレッスンでvol.25
ということは、2年目に突入したということだ。

発声練習から。
今日は昼練からちょっと喉の調子が良くなかったが、結局ちかごろの試行錯誤が失敗なのだろう、元の路線に戻すことにした。

Concone#23
これは細かいリズムが合ってるのか判断できないけど、それ以外は難しいことはないので、音名で2回、ラララで通して終了。
途中で#25の話で転調を教えてもらった。

Tu mancavi
頻出するrの歌詞割りでダメ出し。確かに変だった。
最後にもう一度最初から歌ったときに、
「今の、トリル歌おうとした?」
いや…単に音程が揺れただけだと思う。
しかし、練習では遊びで入れてみたりはしてるけど、という話をしたら
「入れられるなら入れたほうがいい」
とトリルの練習になった。
この時代のトリルは音符の上の音から歌いはじめるのだ、と、歌ってみせてくれたが、う~む、さすがプロが歌うとめちゃくちゃ劇的。
ファミファミ…で次の音符レに行くとき、ちゃんとミからいけ、ファから直接レに行くなといわれたけど、自分は揺らしているだけで何を歌ってるのか分かってないので難しい。笑われたが練習しておくように、と、トリルは入れることになってしまった。一週間でどうにかなるかなぁ…。

vol.24

年内最後のレッスン、かつ、レッスンを始めてちょうど1年がたったことになる。

発声練習では、もう先生はお手本を歌ってくれなくなった。
歌い出しのオクターブが分からなくて何度か間違えた。
O音の課題は言われなくなったから、良くなったのだろうか。自分で聴いて分からなくてはならない、と言われてたから、言われなくなっただけかな。
最後の高音アタックでは、
「よく届くね」
「いまcだけど、cisまで地声でいけるようになれば、テノールとしては十分」
と、いつもの励まし?をいただいたが、ここから話が脱線して、珍しく雑談(主に音楽史)の多いレッスンになった。

コンコーネは#22。
これは高速で音が飛ぶので、練習段階でも音名を正しく言い切れる確率が低すぎ。ついにギブアップして音名併記した楽譜を別に用意し
「カンニングペーパーを見ても良いですか」
と聞いたら、当然却下された上に、さらなる説教を頂戴してしまった。
が、規定テンポより落としてもらえたから、なんとかクリア。
でもほんと、才能のない非ネイティブには、固定ド読めるようにはならないよ。1年以上音当てクイズを毎日やり続けても、少しも当たるようにならず莫大な時間の無駄だった。音楽の国のネイティブには分からない。必要だというなら、できるようになる方法を教えてほしい。

Vol.23

前回のレッスン後に、コロナ症状を発して、3日ほど日課の練習を中断した。
再開してからもしばらくは、喉は本調子でなく、痛みはないがとにかく乾燥しやすい。普段、歌っているときに水分を必要とすることはないタイプなんだけど、1週間ほどは練習時にペットボトルが必須だった。

なので、どうも練習不足な不安感。

なぜかこの日、先生のテンションも最初から最後まで異様に低く、発声練習のお手本も前回に引き続き歌ってくれなかった。

Conconeは#22。跳躍多いしリズムも躍動感あってむずかしい。
けっこう久しぶりに音程をきっちり直された。
私は上行形の立ち上がりが苦手だけど、それ以外のところも思った以上に全くとれてなくて、最終的に通してくれたけど、今もう一度歌っても絶対合ってないと思う。

歌曲はVittoria mio coreの仕上げ
一回目、だいたい良いけど、発声がすっからかんだ、統一性を考えて歌え。
二回目、具体的にserのところで声が散る、口を縦にキープせよ。
三回目、出だしをちゃんと入れ(苦手)。最後は張って欲しかった。
こんな感じ
最近あまり技術的なことを言われなかったから、今回は声楽レッスンっぽくて楽しかった。
が、録音聞き直しても、先生のテンションの低さが気になる…。

レ・ミゼラブル

ヴィクトル・ユーゴー著、豊島与志雄訳

Kindleで読み始めたんだけども、8月から少しずつ読み進めてやっと読了。
それも、8割がた読み飛ばしながら・・・
いやもう、物語に関係ないところでのユーゴーの長口舌がウザすぎる。
そして、物語はというと、パリには警官がジャヴェルしかおらんのか?と言いたくなるくらい、どんな偶然にも必ずジャヴェルが絡んでくるし、テナルディエ一家も何かと「偶然」関わってくるし、ご都合主義の極み。後半にやたらと強調されるマリユスとコゼットの愛も、お互いに「顔が良い」以外に何の魅力も描かれないので、まったく共感できない。
トータルで、全然よいとは思わなかった。

哀れなジャン・ヴァルジャンは、好きだけどね。
でも彼が多くの死線を乗り越えてくることができたのは、彼の崇高な道徳の力よりは、「起重機のジャン」たる人並外れた身体能力によるところが遥かに多かったのであって、それがなければただの徒刑囚として死んでただろう・・・げにも、先立つものは身体の健康である。いや、それがなければ最初から脱獄など企てず、正規の刑期満了でさっさと社会に戻れてたのだろうか? その場合はミリエル司教にも出会わず、聖人にもならず物語にならなかったか。
死ぬ前に、マリユスの誤解が解けたのは良かったのかな・・・別にマリユスに誤解されてても、どうでもよかった気がする。コゼットに誤解されてて、それが解けたのなら劇的だけど。まぁマリユスの誤解が解けたおかげで臨終に間に合ったのは良かった。しかし、私はでしゃばりなユーゴーが嫌いで、その化身たるマリユス(しかも絶世のイケメン設定だし。自分をモデルにしてそんな設定にするとはあつかましいなユーゴー)も嫌いなので、絶対的ヒーローたるジャンの命運を、この青二才が握っている構図は気に入らなかったな。

それと酷吏ジャヴェルも好きだった。
Das Leben der AnderenのStasiに似てる気がする。でも、Stasiは死ななかった。ジャヴェルにも死なないでほしかったなぁ。
彼には、現代人も考えさせられるべきことがあると思う。当時に比べれば、現代の法律はましになっているには違いないが、もちろん「絶対に欠陥がない」ものではありえない。法はあくまで法であって、善悪の物差しではない。人間は「自分で考える」ということを放棄してはならないのだ。

vol.22

先生が食道炎で歌えない・・・という状況だった。
合唱団が期の区切りのお疲れ様休みだったのは、不幸中の幸いか。

最初の発声練習、先生が歌えないから、ダメ出しもできないだろう・・・これで合ってるのかな?と、不安の中で歌うのは、意外に難儀だった。いかに普段、ジャッジに寄りかかってるかって実感したのだった。
最後はCまで鳴らして
「ここまで引っかかるようになってきたね!」
そうか、今までもCまで行くことはあったけど、それはまだ使える声ではなかったんだろうな。
「だいぶ声が変わってきた」
お〜。
歌えないからって、リップサービスでは無いよね??

Concone#20は、難しいと事前に言われてた割に、音名で1回通して
「特に問題ないね」
2回目で
「だいぶ音感も良くなってきましたね」
と本当に何も修正を受けることなく、ついで、ラララで1回通して終わってしまった。
ラララの方は、ちょっとピッチが不正確だったと思うんだけども・・・

歌曲 Vittoria Mio Core! は、前回途中まで歌詞の読みを教えてもらっていたので、とりあえずそこまで歌って、イタリア語の歌い方の修正。
それから歌詞の続きの読みを教わって・・・とはいえ、事前に通しで練習しているし、読みはGoogle翻訳先生に習っておいたのでサクサク。
どうも、歌曲の方はやはりイタリア語の歌い方がメインで、ピッチなどはほぼ気にしていないように思われる・・・メリスマのところとか、全然コントロールできてないと思うんだけども。
そして突然「お疲れ様でした」と終わってしまって面食らったけど、たぶん次回この曲を仕上げ予定で、6曲目に入るのかなぁ?