vol.22

先生が食道炎で歌えない・・・という状況だった。
合唱団が期の区切りのお疲れ様休みだったのは、不幸中の幸いか。

最初の発声練習、先生が歌えないから、ダメ出しもできないだろう・・・これで合ってるのかな?と、不安の中で歌うのは、意外に難儀だった。いかに普段、ジャッジに寄りかかってるかって実感したのだった。
最後はCまで鳴らして
「ここまで引っかかるようになってきたね!」
そうか、今までもCまで行くことはあったけど、それはまだ使える声ではなかったんだろうな。
「だいぶ声が変わってきた」
お〜。
歌えないからって、リップサービスでは無いよね??

Concone#20は、難しいと事前に言われてた割に、音名で1回通して
「特に問題ないね」
2回目で
「だいぶ音感も良くなってきましたね」
と本当に何も修正を受けることなく、ついで、ラララで1回通して終わってしまった。
ラララの方は、ちょっとピッチが不正確だったと思うんだけども・・・

歌曲 Vittoria Mio Core! は、前回途中まで歌詞の読みを教えてもらっていたので、とりあえずそこまで歌って、イタリア語の歌い方の修正。
それから歌詞の続きの読みを教わって・・・とはいえ、事前に通しで練習しているし、読みはGoogle翻訳先生に習っておいたのでサクサク。
どうも、歌曲の方はやはりイタリア語の歌い方がメインで、ピッチなどはほぼ気にしていないように思われる・・・メリスマのところとか、全然コントロールできてないと思うんだけども。
そして突然「お疲れ様でした」と終わってしまって面食らったけど、たぶん次回この曲を仕上げ予定で、6曲目に入るのかなぁ?

vol.21

発声練習、O音とno音のときで発声が違いすぎる、それが課題だ…
と、なんか逆戻りというか、まぁずっとできてなかったのを改めて言われただけなんだろう。うーむ。これはラジカルに解決しなくては。

Concone#19は、不安だらけだったが、良くあるパターンで
自主練習のテンポより、先生の伴奏がずっと遅かった。
それはそれで難しいこともあるんだけど、今回はプラスに働いた。
楽譜を読む時間があるのが助かった。
ところどころ、微妙なピッチを直されたけど、まぁ対応可能な範囲。
最後にまた、
「これはラララで歌うと音がとりづらいとおもうけど」
と、まったくその通りのことを言われたが、やってみたら大丈夫だったようで、無事にクリアとなった。

次の#20のお手本を、今回は固定ドで先生が歌ってくれた。
前回なにも歌ってくれなかったのは、別にJASRAC裁判のせいではなかったらしい。Conconeや古典歌曲は、著作権生きてないから大丈夫のはずだもんね。

何箇所か、珍しいことに先生が音名を読み間違えて(音は合っている)
「移動ドで読んでしまった」
確かにこの曲、途中の転調さえなければ移動ドが圧倒的にハマる。
(遷移部分がよく分からなくて私は通せないんだけど)
でも、基本的に固定ドの先生が、移動ドに引きずられることもあるのは不思議だ。元は移動ドだった、と言われてたから、その片鱗か。

Star Vicinoは、いくつかイタリア語の発音を直されながら、3回通して終わり。

引き続き、Vittoria, mio core。
音名唱のはずだったが、どうも自信が持てないので、さっき移動ド復権の芽を見たことを狡猾に援用して

「これは、移動ドの方が歌いやすいのですが…」
「あぁ、そうだね。移動ドでいいよ。これ原曲はCdurなんだよ」

あっさり、階名唱にしてくれた。
音名唱も半泣きで練習したおかげで言葉は言えるのだが、音がついてこないというか、言葉通りになってしまい、調号の#が上がらないんである。速いパッセージで順次進行が続くところはそうなりがちなのかもしれない。
で、移動ドで一度雑に通したら、最後のところは装飾をつけるように言われ、そこだけやり直して
「これはもう、大丈夫だね」
と、音とりが終わったことになってしまった。いいのか。
イタリア語の歌詞の読みを途中まで習って、次回はそこまで歌詞をつけてくるように言われて、今日は終了…。

これ前回も反省したんだった、読みくらい自分で練習しとけばいいのだ。これは音楽じゃないんだから、声楽の先生に習う必要はないんである。次の曲は準備しとこ…とはいえ、今回だって、ここまで進むと思わなかったんだよなぁ。読めぬ。
(↑これ、vol.19のコピペ。エンドレス反省会。)

vol.20

発声練習
最初の no no no のところで
「フレーズ終わりの処理がよくなった」
と言われた。
そこはいつも、どういうのが正解なのか試行錯誤なんだけど
「そういうふうに歌えば、次のフレーズに行きやすい」
なるほど。それを意識すればいいのか。
こうした何気ない補足が、改善のヒントになることが多い。
今回は、F・Fis当たりの音程が低い、と言われた。
スケール感覚ではなく、その高さへのアタック力の問題と思われるので、まだ対処しやすいはず、気をつけよう。

Concone#18、なんと、先週先生が見本で歌ってくれたテンポより、全然速いではないか。そのときまでは相当の高速で練習していたのを、この一週間はその遅い見本に合わせて練習していたのだ。面喰らったけれども、高速練習の蓄積のおかげでどうにか対応できた。
転調のところで、音程を間違っていたところがあり、そこは修正できたのかどうか自分でも曖昧だったが、なんとなく終了。で、修了。もうリズムと音を追うので精一杯で、発声まで気が廻らず。

歌曲はStar Vicino。先週の音とりは、先生のピアノによる旋律ガイド付きだったから、「終わった」のかどうか不明だったんだけど
「歌詞をやったんだったら、終わったということだ」
と先生の一言、そしていきなり前奏を弾き始めたので、歌詞を歌えということだろう…。

piuは「ピュウ」なのね・・・がんばってpi-uと動いていたのに。
あと、語末のrがまだ全然弱いようだ、イタリア人のrは確かにつよいからなぁ。
それと、rit.やten、ブレス位置の指示を与えられ

あとはもう1回慣れてね、と次回送り。
雰囲気的には、次回はこの曲をさらっと終わって、Vittoria, mio coreに入る予定のようだ。
長いから覚悟しておくように、とのことだったけど、この曲はかっこよくて好きなので楽しみ(先週から練習し始めたところ)。

来月は合唱団の演奏会を挟んでの日程になるので、少しその話題から派生して、合唱の中で自分の声が邪魔になっていないか、という疑問を持ち出してみたところ
「いや、不可欠だ」
と言っていただけた。そこまで👀✨
ひたすら我が道を行くパートの相棒をコントロールしてもらわないと…ということだったけど💦コントロールはできないが、彼が独自路線に行って私がキープしないといけないところというのはそこそこある。まぁ逆に、私がさぼっている部分を彼がキープしてくれている部分も多々ある、というかそっちの方が多いのだけど。

vol.19

発声練習は、最近の定番の短いセットだったけど、ダメ出しが多かったなぁ。
最初の no no no で、フレーズ終わりの処理がだめで
「最後で声を足さない、足さない」
そうか。「響かせよう」と意識しすぎなんだな。
最後の o-ooo-ooo-, a-aaa-aaa- では、声が裏返るところで
「引くと、そうやってガラッと行く。引かない、引かない」
なるほど!
退かぬ!媚びぬ!省みぬ!
これがなんか、注意事項として刷り込まれてしまった・・・
※私は車の運転はしません

Conconeは#17番。日々の練習では、爆速のなかで音程が安定しなくて、これは終われないだろう…と覚悟していたところ、実際はそんなスピードではなかった。私の使ってるソフトはAllegroが速いのかも。
ふだん高速で練習していた分、遅くなれば楽なのは確かだけど、勢いでごまかせないという面もある。ずっと間違って歌ってた音があったし。
しかし、そこだけ直せばあとは何も注文は来なかった。発声練習のときは、かなりピッチの注意を受けるのに、曲になるとそれほど言われないのは何故だろう。曲の方が不正確に違いないんだけど。

歌曲は、Dimmi, Amor。
3回目で、私も終わらせるつもりでいた。3度くらい通して終了。イタリア語の発音に関する注意があっただけだった。普遍的なことなので、気をつけなくては。
結局この曲は、「低いから飛ばす」予定を変更したわりに、低音の歌い方について何も教わらなかったな…。あれこれ言ってもどうにもならないものは、割りきって良いということかもしれない。

これで終わりかと思ったけど、さすがに時間が余りすぎたのか、次のStar vicinoに突入した。音名唱。1回目は音取りだからゆっくり、2回目は本来の速いテンポでと気を遣ってくださったが、すでに1か月練習している曲だから速度に問題はない。難しいのはやっぱり装飾音だ。今回は先生がメロディを一緒に弾いて下さってたからどうにかなったけど、無しだと難しいと思う。
まだ時間があったらしく、歌詞の読み方まで時間かけて教わって終了。
これ前回も反省したんだった、読みくらい自分で練習しとけばいいのだ。これは音楽じゃないんだから、声楽の先生に習う必要はないんである。次の曲は準備しとこ…とはいえ、今回だって、ここまで進むと思わなかったんだよなぁ。読めぬ。

vol.18

9月後半のレッスン日。

昼練の時点で、少しだけ喉に違和感があって、絶好調ではないけれども、悪くもないコンディションだった。
最初の発声練習では、O音の跳躍で「上がり切れていない」と何度もやり直し。まだスキルが足りないなぁ。

Concone#16は、けっこう不安だったんだけど、さらっと終了。
一番の懸念事項だった、
Do-La, Do-So, Do-Fa, Do-Mi
のところは、音名唱では無難に通過、ヴォーカリーズの時に
「ラララになると音程が下がる」
と何度かやり直しになった。
もともと音程がとれてないのだけど、そんなことを言って藪蛇をつつき出すにも及ばないので、なんとか対応して事なきを得た…。
足止めはそこだけで、なんだか「簡単な曲だった」みたいな雰囲気でさっさと終わったが、それは私が月余にわたって四苦八苦した結果である。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                     
次の曲は先生がまたお手本を歌ってくれて、また来月ということに。

歌曲は3曲目、Dimmi Amorの続きで、歌詞で歌うところから。
1回通して、2回目には止めながら修正、といういつものパターン、歌いだしたとたんに止められる繰り返し(笑)
そして、止められる理由は3つ

1. イタリア語の発音の修正
 イタリア語の発音で貴重なレッスン時間を使うのは、なんか目的外なので、これは家でもっと真面目にやっておこうと思った。とりわけRの発音のところ、適当に流していちいち止められていた。確かにイタリア人のRって強烈だからな〜。私がミュンヘンにいたとき、イタリア人のドイツ語はRの巻き舌が極端なのですぐわかるのだった。逆に言えばドイツ語のRはそこまで極端ではなく、ただのaだったりするので、私はそっち寄りなのだ。気をつけねば。

2. ブレスポイントの修正
 これは、修正というより確認・再設定みたいな感じかな。

3. 装飾音の歌い方
 止められたというより、自分が歌えなかったり歌い損ねて止まっていた。前打音は楽譜を読めなくてうまく事前準備ができない感じ。慣れれば、というかしばらくは暗譜で対応するほかないか。

本人としては、ピッチについてほとんど何も言われないのが意外でしかない。合唱団の練習では、ピッチについてはあれだけ細かく注文を出す先生なのに、私はけっこう正確なのだろうか? 自分で分かるものではないから、何とも不可解だ。

今日の駆け足の流れ、たぶん先生は歌曲に時間をかけるつもりなんだろう、と思ったのに、その歌曲にもあんまり時間をかけず、結果として時間が余った…今回のメイン曲Dimmi Amorが終わったわけでもないのだけど、時間の活用として、次のStar Vicinoも先生が歌ってくれた。
この曲、歌ったことのあるソプラノさんはみんな「大好き」と言う曲なんだけども、テノールとはまた感覚が違うようだ。しっとり穏やかな曲調なので、テノールの力強い声とはあまり合わない。もちろん、先生はご自身のリサイタルなどであれば全然別な歌い方をされるに違いないが、そもそも男声ならバリトン向きの曲だと思う。

vol.17

9月1回目の練習。

発声練習は、vol.13と同じヴァージョン。
今日は昼の練習で、わりと喉の調子が良かったのが、まあまあ継続していて助かった。
発声自体は、やはりO音の高音がまだ苦手で、上顎の上げ方が足りないとて注意される。これは喉を痛めないようにやるのが難しい。微妙なバランスを要する技術に思われる。

発声vol.13はさっさと終わるやつなので、すぐに前回ボロボロだったConcone#15に入った。
これ、私が家で練習するのよりもかなり低速なので、きっちり音程を乗せないといけないのがスリリングだった。しかも、先生の伴奏は私の機械伴奏とかなり違う気がする…旋律をなぞっている部分を消してるのか、しかし非常に妨害的な音に聞こえるので、単にミスタッチ、もしくはわざと攪乱して、それでも音程をキープできるか試されているのだろうか。なんだか瓦礫の足場を登山するような、どうにも不安定な心地だったけど、特に何も言われないから合っていたのかもしれない。
前回ほぼ全滅だった音程は、発声の問題で落ちぎみな高音を注意されたくらい。
あとは、最高音Gの発声が悪いと叱られた。気をつけねば。
全体としては、特に残った課題もなくクリアにしてくれた。良かった…。

次のConcone#16も私は家で練習してたけど、先生のお手本を聞くだけで終わった。
これで、まだ何も準備してない#17に来週入る可能性は消えた。
たすかる。

歌曲はDimmi Amor。よほど迷ったのか、今回も
「結局やることにしたんだっけ?」
と確認された。
迷いの原因は「音が低いから」だけど、今日の私はそこそこ低音が鳴らせるコンディションだったので、この曲のD連打はしのげた。しのげてなくてもどうしようもないから、怒られはしないだろうが…
装飾の前打音が私は苦手で、どうせ重要でもないのだし削除してくれないかな、と思っていたら、逆に削除指定だったところを復活させられてしまった。
師匠「ここも、歌えるなら装飾入れた方がいいんだけど」
私 「いや、難しいです」
師匠「じゃあ入れよう、歌ってみて」
なぜそうなる💦

でも、何か言われたのはそれくらい。あと、長いフレーズにブレスを入れてくれた。
さらに残り時間の潰し方に迷ったのか、ふだんやらないヴォーカリーズでもう一度通した。確かにね、ドレミが外れると歌えなくなるのは私のデフォだ。でも読み方適当ながらこの曲はすでに歌詞でも練習してるから、ラララでもなんとかなるのだ。
で、次はイタリア語の歌詞の読み方を教わるステップに。なんか今日の練習の中で、この時間が一番長かった気がする。それでも時間が余ったので、先生に合わせて歌詞で歌ってみる、というフェイズへ。そこでやっと終了。
やっと、というのは私の感覚ではなく、たぶん先生の感覚…。

あまり歌わない日だったな。そういうこともあるか。
次回は次週。

vol.16

8月2回目。

発声練習は、特に問題なく、試しに高いCまで母音で上がって
師匠「ここまで出せればテノールと言える」

でも、物理的というか機械的に、楽器としての私はどんどん整備されていってるけど、演奏者としての私はポンコツのままだ。

今日のConcone#15は、音名唱までは良かったけどラララが歌えず。
確かに、昨日の時点でこれはダメだと思った、その感覚は正しかった。

この曲、1か月前から毎日欠かさず練習してたのだけどね。

音取りの手順として、私の場合は
1.移動ドで音を把握する
2.固定ドに読み替える
3.ラララで読み替える
それぞれのプロセスには、同じくらいの時間がかかる。
今回の場合、2.にものすごく時間がかかり、3.に割く時間が足りなかった。私は自分の無能をナメていた。2.に時間がかかったなら、3.にも時間をかけなければならなかった。

最後の歌曲、Lasciatemi morireでは、明らかにテンションが落ちたまま、短い曲なのでクリアになってしまった。まぁ「死なせてくれ」なんていう曲だから、テンション低くていいんだろう。

来月は第3、第4週なので、3週間しか開かない。今度は時間配分を間違えないように気をつけよう。

vol.15

(ここからは、リアルタイムの更新です)


また1ヵ月ぶりのレッスン、よく練習したはずだけど、直前になると不足だらけな気がして不安になるし緊張する。
発声練習は短縮バージョンで、10分くらいのセットが定着したようだ。
毎日練習している自室と、先生のレッスン室では、音響がかなり違う。自宅録音を聞いて、どんなにかダメ出しを喰らうだろう、と覚悟していたが、レッスン室では、自分でも悪くないと感じた。先生も怒らなかった。
O音は現在、上下顎問題から喉の締めつけ問題に遷移している。顎は悪声を聞く側が迷惑するだけ、喉の締めつけは私の声帯の健康に直結する。なるべく開けるように心がけたら、痛くなかった。良かった。
師「O音もA音と同じポジションで」
レッスン室では体感できるが、自宅で再現できるかな。来週までの課題だ。

コンコーネは#14。
ずっと音符を一個読み間違えていたことが判明。自分で気づかないのは、音感がないので仕方がない(開き直り)。
それと、とりづらいFis音をフィと歌ったら、今回は阻止された。
師「プロでそう歌う人はいないよ」
そりゃ私はファでは読めないだけなので、プロにそんな人いるわけないです・・・。

少し、#15に触れる。その移動ド読みで議論があった。どこで転調しているか?
師匠には、調性を反映しない「似非移動ド」は無意味だ。目的のレベルが違う。

歌曲はAmarilli。
イタリア語の発音を注意された。
-to,in のところ、
「inをちゃんと言って」
不自然と思うくらいに強調してみた、録音で聴くとぞれでやっとinに聞こえる。先生のは普通に歌っているようで、すごく明瞭だ。
で、意外とあっさり終われた。苦手な曲、過ぎ去って嬉しい。

まだ時間があったので、次のLasciatemi morireをまず先生が歌ってくれた。この時間は本当に贅沢だ。合唱のときは使わないビブラートも聴ける。私が初心者ゆえ、お手本も初心者用で、強弱など曲想はつかない。それでも十分素晴らしい。
それから固定ド唱に進んだ。短い曲なので3回通して、さらに歌詞の読み方を習い、次回は歌詞から…。これ、歌詞で歌うと高音が非常に辛い。みぃぃぃぃ~!だからな…。

コンコーネ#15もLasciatemiも、1週間では準備できないのを見越しての来週用の準備だったのに、これでは来週は準備不足の曲に入ってしまう。如何せん…?

vol.14

(このサイトは、2022年8月に作成したものなので、この記事はそれ以降に書いたものです)


というただし書きも今回まで。
現時点で、この回が直近の練習日だ。
なので直接の記憶で言うのだが、とにかく声が出なくて集中できなかった。

近ごろ喉が不穏で、昼休みの練習で発声練習までは大丈夫でも、コンコーネ・歌曲と進むにつれて声が枯れてくることが多い。大丈夫なこともある。まずいと感じたならそこで引き返す勇気・・・というより判断力が私には備わっていないので、とにかくノルマはこなさずには済まない。でレッスンで声が出なくて貴重な時間を棒に振る、先月の再現だ。

発声練習では、O音で「喉を絞めている」と注意された。体感としてもその通りで、これが最近の不調の元凶かもしれない。声帯のコントロールがまだ分からない。

コンコーネは#13。
集中力を欠いているため、固定ドをしょっちゅう読み間違えて止められるから、そこでの時間ロスが甚だしい。私の固定ドのミスは、単に追いきれない場合はでたらめになるが、集中力の問題の場合は移動ドに置き換わる。#13はお気に入りの曲だったのに、低いEsが出ず動揺、全く不本意なまま「合格」判定は出て次回は#14だ。録音では普通にEsは聞こえている。自分の体感はかくも当てにならぬものかな。
でも最後のヴォーカリーズでは、明確に聞き取れるほど声がかすれてきた。

歌曲は前回に続きのAmarilli。歌詞で歌うのは初めてだが、もう最初から声が出ていないので、一回通した時点で
「飲むものがあったら飲め」
と先生に言われた。ふだんドリンクなどを持ち歩かないが、今回はたまたま「富士の天然水」か何か、頂き物の妙に高価な水を凍らせて持ってたので摂取。暑い日だったのだろう。それで一時的に回復したので
(水分を摂ると声のかすれは修復されるのか、知らなかったなぁ)
と今さらなことに感心していたが、やはり効果は一時的でしかなく、歌い初めに飲んで曲尾にはすでにガラガラ声になる。
曲自体は、イタリア語のフレーズのつなぎ方とか、わりと歌詞に特化した注意をいくつか受けただけだったが、とにかく声が終わっているので、深入りすることもできないという状態だったのだろう。
私 「コンコーネは何度練習しても大丈夫なんですが、歌詞のある曲は、数回歌うと声がすぐ枯れます」
先生「それは声帯がまだ追いついてないんだ、慣らしていくしかないね」
ということで、やはり「引き返す勇気」などより「我慢して乗り越える根性」がこの場合、有効なのだろう。
歌詞のある曲を音とり段階でも適当に歌うと喉に良くない、しっかり発声練習と同じ発声で歌わないとだめだ。

結局、「次回までに慣れてね」ということで、来月も引き続きAmarilli。まともに声が出せないことには永久に終わらないだろう・・・。この曲は好きではないので、早く終わりにしたい(笑)

vol.13

(このサイトは、2022年8月に作成したものなので、この記事はそれ以降に書いたものです)


発声練習は、イタリア歌曲の時間を確保するためか、短縮バージョンになった。
下顎は言われなくなったし、
「だいぶ音域が広がってきたね」
「そのまま歌っていれば響きがついてくる」
と希望のあることも言われた。嬉しい。
やはり、まだO音の発声は決まらないが…。この時期は、すごく喉に負担のかかる発声をしていた。喉の不調が続いていたのは千本ノックのせいばかりではない。
この日は大丈夫だったみたいだけど。

コンコーネは#12
途中のミのナチュラルで、
「こういう臨時記号は高めにとるように」
と注意を受けた。実は、自分の中では調号♭のままEsだった。それが若干高めだったので、低いEに聞こえたのかもしれない。
この曲には、タイミングよく、このあとのAmarilliの練習にもなるようなリズムが入っていた。
だいぶリズムが良くなったね、と言われたのは良い予兆だ。

歌曲はAmarilliの続き
前回、リズムとテンポで散々だったので、先に進めるものか大変不安だった。
こういう場合の非常手段は、「手でリズムを刻む」。算数のできない子は指で数えるのだ。音楽のできない子は、楽譜に「16分で振るところ」を範囲指定で記入しておいた。これで、16分装飾音符を8分音符や32分音符にしてしまうことはない。
それが功を奏し、今回は怒られることなく無難に通過・・・
で、次は普通に歌詞で歌わないといけないので、まず読み方を教わった。いまイタリア語を勉強してるけど、ドイツ語もそうであるように、会話での発音と歌での発音は違うだろうね。
こういう古い時代の歌曲は、言葉のアクセントの位置が強拍にくるように書かれているそうだ。Amarilliの拍節がやたら分かりづらかったのは、その言葉がわからないからだったんだろうな。

残りの時間で、先生がAmarilliを歌詞で歌ってくれた。次元が違うので私の歌う参考になる気がしない。ただ、聴衆たったひとりの贅沢すぎるリサイタルとして拝聴した。
先生曰く、教師によっては歌わない方もいるそうだ。それは理解できるなぁ、と思っていたら
「聞くためだけにくる生徒がいるから」
だそうで、その理由は理解できなかった・・・。受講料はあくまで受講料、歌を聴きたいならリサイタルに来なさい、そのためにお金を払って聞きに来てくださるお客さんに対して不公平だから・・・というのなら、わかる気がしたのだが。