なんだかとても、喉の調子がよくない日だった。
痛いとか何とかではなく、声が出ない。
特に低音が全く届かない状態。
これはバイオリズムとかその日のコンディションの波によるもので、かなり顕著に感じる。
なので、恒例の発声練習も低音が苦しかった。
無理に出そうとしたところは、やはりダメ出し。
出ないところをどう処理するかは難しいなぁ。
Concone#25の続き。
やはり、リズムで四苦八苦していて、音程やブレスにまで注意力が及ばない。
また次回送りになったけれど、きっと次回でどうにかなると思う。
これを始める前に、
・今日は、まだできません
・練習はすごくしてます
・多分、いきなり出来るようになると思います
と、先に申告しておいた。先生は笑って
「まぁ、それはなんとなく、分かる気がするけれど」
理解を示してくださったのだった。
合唱団の人には信じられないことだろう・・・
もちろん、これは全面的に「できない言い訳」。「言い訳」とは「理由」の悪意的表現にすぎない。事実なのだから。
私が「いきなり出来るようになると思う」と言うのには、自分なりに根拠がある。
「伴奏につられる」のは、「他パートのメロディにつられる」のと似た現象で、私が後者を克服したのも「ある日突然」だったから。
さらに、この件に関しては「その瞬間はもう目の前に来ている」という感覚があった、それは後で書く。
Deh piu a me non v’ascondete
前回は#25のせいで飛ばされてしまったので、1ヶ月ぶり。そのときはサラッと音名唱で流しただけなので、今回も音名唱から、歌詞の読み方まで。
少し、リズムというかテンポの揺れがあることを注意された。
リズム感・テンポ感に課題の鉱脈があることが、最近露呈しているな。
#25の煽りを受けて、とりたてて好きでもないこの曲に2ヶ月かかることに・・・レッスン時間としては同じだけど、家での練習、3ヶ月毎日この曲を歌うのは楽しくない。並行して遅延している次の曲はすごく好みだから、まぁ良いけど。
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(#25その後の話)
「その瞬間はもう目の前に来ている」件
私はこの日の午前中、つかみかけていたものがあった。
なんとか、レッスン時間までに掴み取りたかったが、それは間に合わなかった。
でも、あと少し時間があれば・・・、リズムに関しては、もう困難の峠越えが見えかけていた。
まぁ音程ブレスの課題は残っているのは分かってて、レッスンは間に合う要素はなかったが。
つかみかけていたものとは、「手の上下動でリズムをとる」という動作のことだ。
それまでの練習では、「3連符の間に、4回机を指で叩く」という方法で16分音符の感覚を作っていたのだけど、同じことでありながら「片手でそのリズムをとる」というのはまた難しかった。これができればこの曲はリズム的にはクリアしたも同然。レッスン前の段階で、突然できた。が、再現しようとしたらできなくなった。そして、できたり、できなかったり・・・
自宅でこの状態のものは、傾向として、レッスンのときにはできない。
別に緊張するからでもなく、マーフィーの法則的なもの。
レッスン時には、自宅での最低が発揮されるもので、その最低ラインを上げる練習が必要だ。
「レッスンでこれができればいいなあ」とは思ったが法則はそれを許さず、最初は全く練習の甲斐もなく、ほぼ「勘」で16分を打っていた。
途中から、「3連符の間に、4回机を指で叩く」方式に切り替え。机はないので、譜面台の縁を音を立てずにタップする。
明らかに歌を歌う姿勢ではないけれども、先生は見てないから咎められはしない・・・
でも、帰宅してからやってみたら、「手の上下動でリズムをとる」のは、もう難なくできるようになっていた。
翌日には、途中で歌が3連符になるところで少し混乱するけど、タッカタッカのリズムのところはもう問題ない。
2日後の朝、もう歌が3連符のところまで完璧だ。
感覚を忘れた時のために書いておくと、とにかく3連符の間に2つ叩く。
これは、手を2回転させる感じでスタートすると乗りやすい。
タッカタッカの部分は、できれば直線上下動で刻む方が合わせやすい。
歌が3連符になるところは、回転動作の方が合わせやすい。
でも結局、慣れてしまえば、何が難しかったのかというくらいになる。
私のための、段階的習得方法は、こんな感じ。
(16分音符を指で刻むとき、1つ目は左手、2・3・4は右手)
インプット側(聞く)
Lv1・伴奏+旋律+16分音符の刻み(4倍速メトロノーム)
Lv2・伴奏+旋律
Lv3・伴奏+16分音符の刻み(4倍速メトロノーム)
Lv4・伴奏
アウトプット側(歌う)
Lv1・16分音符を指で刻む
Lv2・16分音符を指で刻みつつ、16分音符で歌う
Lv3・16分音符を指で刻みつつ、普通に歌う
Lv4・8分音符を片手で刻みつつ、普通に歌う
Lv5・普通に歌う(未到達)
下方同士の組み合わせほど、レベルは高くなる。
旋律は、初期段階はガイド用。後半は確認用。適宜オンオフ。
伴奏も、音量で難易度が変わるので、適宜上げ下げ。
指タップから片手リズムへの移行がやや困難だったのは、指タップを先行してしまったからかもしれない。最初から片手リズムにしていれば直行できた可能性もあるが、わからない。タップはリズムが難しく感じる時に、分解して理解するための私の常法だ。
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このレッスンの後、合唱団の練習前、嬉しいことがあった。
団員仲間が、
「声が、すっごく、すっっごく、変わったね」
「うんうん、全っ然、ちがう」
と言ってくれたこと。
「変わった=良くなった」とは限らないが(声質は、やはり良くないと思う)、絶対、そんな意地悪をいう人たちではない。素直に褒め言葉として喜んだ。
また、それぞれ違う人に
「umikzさんの声は、テナーの声に聞こえて違和感がない」
(別の女性テナーの声は女性にしか聞こえず、違和感がある)
ということを言われた。
メインの話題は「別の女性テナー」(それぞれ別人)の方で、私は引き合いに出されただけだが・・・
その方々は、高音が裏声なんじゃないかな。
私は私で、地声で張った時の自分の高音が、ちゃんとテナーに聞こえているかは非常に気にしていることなので、「違和感がない」と言われることは、とても嬉しい。