vol.1

(このサイトは、2022年8月に作成したものなので、この記事はそれ以降に書いたものです)


受講を申し込んだとき、私は明確に、
「特に必要な音域での声量の改善のために、合唱での発声方法を学びたい」
と、実はあまり明確でない目的を、先生に伝えていた。

その時点で、私は自分を「男声」と規定してはいなかった。
合唱団に3年、テナーとして在籍して、私は自分の声がその音域をほとんどカバーしていないことを知っていたから、アルトの練習をしたほうがいいのではないか、それも相談しようと思っていた。「必要な音域」とは、それによって決まるのだ。

が、先生の方では
「テノールの低い音域が出せるようになりたい」
ものと思われたらしく、練習は最初から「テノール」前提で始まり、相談の機会は永遠に(?)失われたのだった。
まぁ、プロのテノールが許すんだから、いいんだろう。

先生によれば、女性テノールは近年「てのーら」と言う。「ガールテノール」より厚かましくはないが、相手に伝わらない確率が高そうだ。

最初に簡単なレクチャーで

・低音は生まれつきの才能であり、声帯の長さで下限が決まっている
・でも、いま50%くらいしか出せていないものを、訓練で70%とかに上げることはできるだろう
・地声の高音は、年齢と共に出せなくなる

それから、声域確認の発声練習(だと思う。このときと同じフレーズは、今後の練習で2度と使われることはなかった)
その後普通の発声練習で、45分はあっというまに終わった。
この日は、低音を中心に練習したので、低いC以下の音まで「粘れ」と言われた。
ただ、次のレッスンからは低音を後回しにすることになったため、そんな低音は、現在(=練習開始から7ヶ月後)に至るまで歌っていない。

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