vol.20

発声練習
最初の no no no のところで
「フレーズ終わりの処理がよくなった」
と言われた。
そこはいつも、どういうのが正解なのか試行錯誤なんだけど
「そういうふうに歌えば、次のフレーズに行きやすい」
なるほど。それを意識すればいいのか。
こうした何気ない補足が、改善のヒントになることが多い。
今回は、F・Fis当たりの音程が低い、と言われた。
スケール感覚ではなく、その高さへのアタック力の問題と思われるので、まだ対処しやすいはず、気をつけよう。

Concone#18、なんと、先週先生が見本で歌ってくれたテンポより、全然速いではないか。そのときまでは相当の高速で練習していたのを、この一週間はその遅い見本に合わせて練習していたのだ。面喰らったけれども、高速練習の蓄積のおかげでどうにか対応できた。
転調のところで、音程を間違っていたところがあり、そこは修正できたのかどうか自分でも曖昧だったが、なんとなく終了。で、修了。もうリズムと音を追うので精一杯で、発声まで気が廻らず。

歌曲はStar Vicino。先週の音とりは、先生のピアノによる旋律ガイド付きだったから、「終わった」のかどうか不明だったんだけど
「歌詞をやったんだったら、終わったということだ」
と先生の一言、そしていきなり前奏を弾き始めたので、歌詞を歌えということだろう…。

piuは「ピュウ」なのね・・・がんばってpi-uと動いていたのに。
あと、語末のrがまだ全然弱いようだ、イタリア人のrは確かにつよいからなぁ。
それと、rit.やten、ブレス位置の指示を与えられ

あとはもう1回慣れてね、と次回送り。
雰囲気的には、次回はこの曲をさらっと終わって、Vittoria, mio coreに入る予定のようだ。
長いから覚悟しておくように、とのことだったけど、この曲はかっこよくて好きなので楽しみ(先週から練習し始めたところ)。

来月は合唱団の演奏会を挟んでの日程になるので、少しその話題から派生して、合唱の中で自分の声が邪魔になっていないか、という疑問を持ち出してみたところ
「いや、不可欠だ」
と言っていただけた。そこまで👀✨
ひたすら我が道を行くパートの相棒をコントロールしてもらわないと…ということだったけど💦コントロールはできないが、彼が独自路線に行って私がキープしないといけないところというのはそこそこある。まぁ逆に、私がさぼっている部分を彼がキープしてくれている部分も多々ある、というかそっちの方が多いのだけど。

vol.19

発声練習は、最近の定番の短いセットだったけど、ダメ出しが多かったなぁ。
最初の no no no で、フレーズ終わりの処理がだめで
「最後で声を足さない、足さない」
そうか。「響かせよう」と意識しすぎなんだな。
最後の o-ooo-ooo-, a-aaa-aaa- では、声が裏返るところで
「引くと、そうやってガラッと行く。引かない、引かない」
なるほど!
退かぬ!媚びぬ!省みぬ!
これがなんか、注意事項として刷り込まれてしまった・・・
※私は車の運転はしません

Conconeは#17番。日々の練習では、爆速のなかで音程が安定しなくて、これは終われないだろう…と覚悟していたところ、実際はそんなスピードではなかった。私の使ってるソフトはAllegroが速いのかも。
ふだん高速で練習していた分、遅くなれば楽なのは確かだけど、勢いでごまかせないという面もある。ずっと間違って歌ってた音があったし。
しかし、そこだけ直せばあとは何も注文は来なかった。発声練習のときは、かなりピッチの注意を受けるのに、曲になるとそれほど言われないのは何故だろう。曲の方が不正確に違いないんだけど。

歌曲は、Dimmi, Amor。
3回目で、私も終わらせるつもりでいた。3度くらい通して終了。イタリア語の発音に関する注意があっただけだった。普遍的なことなので、気をつけなくては。
結局この曲は、「低いから飛ばす」予定を変更したわりに、低音の歌い方について何も教わらなかったな…。あれこれ言ってもどうにもならないものは、割りきって良いということかもしれない。

これで終わりかと思ったけど、さすがに時間が余りすぎたのか、次のStar vicinoに突入した。音名唱。1回目は音取りだからゆっくり、2回目は本来の速いテンポでと気を遣ってくださったが、すでに1か月練習している曲だから速度に問題はない。難しいのはやっぱり装飾音だ。今回は先生がメロディを一緒に弾いて下さってたからどうにかなったけど、無しだと難しいと思う。
まだ時間があったらしく、歌詞の読み方まで時間かけて教わって終了。
これ前回も反省したんだった、読みくらい自分で練習しとけばいいのだ。これは音楽じゃないんだから、声楽の先生に習う必要はないんである。次の曲は準備しとこ…とはいえ、今回だって、ここまで進むと思わなかったんだよなぁ。読めぬ。

ポピーの会

合唱仲間(ソプラノさん)でピアノを弾く方に、演奏会のお誘いをいただいた。
その名は、「ポピーの会」。

なぜポピーなのか。
どういう演奏会なのか。

とか、詳しいことは知らない。
同じ教室に通われる方たちの発表会、という理解をしていたけれど、彼女はピアノ、その他ヴァイオリン・フルート・声楽、と構成が多彩で、そんなにあれこれ教えてくれる教室があるのだろうか?? と、それも釈然としない。
しかも、実際に聞いてみると、みなさんハイレベル。
これは絶対に、私が今までに聞いたことがあるような「素人さんの発表会」ではない。
というか、それだったらもっとたくさんの出演者がありそうなものだ、プログラムは充実してるけど出演者は5人程度にすぎない。
一体なんなのか、後日ソプラノさんに聞いてみなくては・・・

ヴァイオリンの方、「そつのない演奏」ってあんな感じかな。
私はあのヴァイオリンの左手を揺らすビブラートに密かに憧れている、あれだけで、プロっぽく見えるわ。ちょっとやってみたことあるけど、ちょっとやってみるくらいではできなかった。ど素人は左手で楽器を支えてしまうからだろうな。
途中で友情出演的に、その方の親族らしきお名前の男性が演奏されて、そちらはより達者で巧みな演奏だった。ああも軽々と演奏されると、安心感があるね。あの方、ちょいちょいピアノのセッティングとかでもステージに黒子的に登場されていたから、もともと裏方のご予定だったのかも。

次が声楽の方。
最初のはたぶん日本語の歌だったんだと思うけど、女声の高音って歌詞が聞き取れないから難しいよなぁ・・・何を言っているのか聞こうとしてしまい、音楽を聞けなかった気がする。これは聴き方として間違っているのだろう。
後半に再登場された時は、外国語の曲だったので、どのみち歌詞はわからないから気にならず。途中のアカペラの部分で音程キープできることにすごいと思ってしまった。ピアノと再合流するときに、ピッチが違ってたら・・・ってかなりスリルだと思うんだわ。そんなプリミティブな話より、途中の超絶技巧的なメリスマのが凄かったんだけども、複雑すぎて間違えても私は絶対気づかないな💦 わかる人には、その正確さでまた感動できるに違いない。

われらがソプラノさん(ピアノ)は3番目に登場されて、その時は控えめな黒のドレスでバルトークを弾かれた。いつも合唱ではマスク姿で髪型も違うから、すぐにはご本人だとわからなかったわ・・・。
この後も、彼女は他人の伴奏として何度も出てこられていた。自分の曲だけじゃなくて、他人の曲も準備しないといけないの大変だよなぁ。
プログラムの大トリも彼女だったんだけど、それはまた後で書く。前半のバルトーク、「これもいいなぁ」と思ったはずなんだけど、大トリのおかげで前半の感想が吹き飛んでしまった・・・。

フルートは、前半のが「フルートとピアノの二重奏」、後半のは「フルート独奏」って紹介だったんだけど、独奏も結局ピアノ伴奏つきじゃない?何が違うの??と、音楽用語に混乱・・・。どちらも、ピアノはわれらがソプラノさん。フルートは若い女の子で、ピアニストが笑顔で励ますような感じで合図を出してたの印象的だった。さすがの余裕。
二重奏の方は、私の大好きなフォーレの「シチリアーノ」、私は「シシリエンヌ」と覚えていたが言語の違いだ。思うに、作曲者のフォーレがフランス人であるからにはフランス語の「シシリエンヌ」、シチリアがイタリアであるからにはイタリア語の「シチリアーノ」、どちらも言い分がありそうだ。
フルートは穏やかな低音も良いけど、高音の華やかできらびやかなのを聞くと「おおっ」ってどきどきするな〜。

後半はジャズとか入ってきて、そのときにMCでお話しされてた方が主宰の先生なのかな?
ちょいちょい伴奏に出てこられ、ピアノ連弾でもさきほどの声楽の方と一緒に弾かれていたけれど、それも明らかにサポートに徹しておられる感じだったからなぁ。
出演者は前半と同じ、そしてラスト、われらがソプラノさんのショパン・・・アンダンテ・スピなんとかと、華麗なる大ポロネーズ・・・すみません、かくも無知なもので。そう「アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ」。そういえば、ドレスも控えめな黒から、華麗なる朱色に変えていたな。

凄かった、絶句。

予習としてYouTubeで何度か聞いてみても、そもそもピアノの素養がないから何も頭に入ってこずなんの印象も持てなくて予習にならなかったのだが、もはやそんなことは全然関係なく、ただただ「圧倒的」だった。鍵盤を走る彼女の指を見てるだけでも。
ホールの音響は残響が強くなく、彼女の作る音が1つずつクリアに聞こえる感じがした。
やはりどんな曲だったかは全然思い出せないけど、ただ演奏が「凄かった」ことだけは、極めて強烈な印象として残った。
ホール内も「すごい・・・」とざわめき、もちろんこの日最大の、桁違いの拍手が贈られたのだから、ど素人の私が直感的に感じただけじゃなく、音楽を嗜む方々が聞いても凄かったのに違いない。なお、演奏会が終了してロビーに出てからも、その興奮を語り合う人たちがたくさんいたのだから。

その後、アンコールのような形で、出演者全員による「今日の日はさようなら」(ってタイトルだっけ?)が演奏され、われらがソプラノさんは最初はピアノ伴奏を、途中で先生とピアノを替わり声楽の方と並んで歌を。そちらの方はよく聞こえなかったから、重唱ではなく一緒にメロディを歌っていたのかもしれない。

同じ合唱団の、別のソプラノさんも聴きに来ていたので(私より前の席だったから、向こうは最後まで気づかなかった)、バス停までの道を
「凄かったねぇ」
だけの会話をし、そこで別れて私は徒歩で帰りつつ、歩きスマホ(帷子川の遊歩道です)で友人に「凄かった」というLINEを送りつけていた。

ほかの合唱団員が、これを聴かなかったのは実に勿体ない。
来年もあるなら、ご本人が宣伝せずとも、私が超宣伝しよう。