vol.18

9月後半のレッスン日。

昼練の時点で、少しだけ喉に違和感があって、絶好調ではないけれども、悪くもないコンディションだった。
最初の発声練習では、O音の跳躍で「上がり切れていない」と何度もやり直し。まだスキルが足りないなぁ。

Concone#16は、けっこう不安だったんだけど、さらっと終了。
一番の懸念事項だった、
Do-La, Do-So, Do-Fa, Do-Mi
のところは、音名唱では無難に通過、ヴォーカリーズの時に
「ラララになると音程が下がる」
と何度かやり直しになった。
もともと音程がとれてないのだけど、そんなことを言って藪蛇をつつき出すにも及ばないので、なんとか対応して事なきを得た…。
足止めはそこだけで、なんだか「簡単な曲だった」みたいな雰囲気でさっさと終わったが、それは私が月余にわたって四苦八苦した結果である。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                     
次の曲は先生がまたお手本を歌ってくれて、また来月ということに。

歌曲は3曲目、Dimmi Amorの続きで、歌詞で歌うところから。
1回通して、2回目には止めながら修正、といういつものパターン、歌いだしたとたんに止められる繰り返し(笑)
そして、止められる理由は3つ

1. イタリア語の発音の修正
 イタリア語の発音で貴重なレッスン時間を使うのは、なんか目的外なので、これは家でもっと真面目にやっておこうと思った。とりわけRの発音のところ、適当に流していちいち止められていた。確かにイタリア人のRって強烈だからな〜。私がミュンヘンにいたとき、イタリア人のドイツ語はRの巻き舌が極端なのですぐわかるのだった。逆に言えばドイツ語のRはそこまで極端ではなく、ただのaだったりするので、私はそっち寄りなのだ。気をつけねば。

2. ブレスポイントの修正
 これは、修正というより確認・再設定みたいな感じかな。

3. 装飾音の歌い方
 止められたというより、自分が歌えなかったり歌い損ねて止まっていた。前打音は楽譜を読めなくてうまく事前準備ができない感じ。慣れれば、というかしばらくは暗譜で対応するほかないか。

本人としては、ピッチについてほとんど何も言われないのが意外でしかない。合唱団の練習では、ピッチについてはあれだけ細かく注文を出す先生なのに、私はけっこう正確なのだろうか? 自分で分かるものではないから、何とも不可解だ。

今日の駆け足の流れ、たぶん先生は歌曲に時間をかけるつもりなんだろう、と思ったのに、その歌曲にもあんまり時間をかけず、結果として時間が余った…今回のメイン曲Dimmi Amorが終わったわけでもないのだけど、時間の活用として、次のStar Vicinoも先生が歌ってくれた。
この曲、歌ったことのあるソプラノさんはみんな「大好き」と言う曲なんだけども、テノールとはまた感覚が違うようだ。しっとり穏やかな曲調なので、テノールの力強い声とはあまり合わない。もちろん、先生はご自身のリサイタルなどであれば全然別な歌い方をされるに違いないが、そもそも男声ならバリトン向きの曲だと思う。

vol.17

9月1回目の練習。

発声練習は、vol.13と同じヴァージョン。
今日は昼の練習で、わりと喉の調子が良かったのが、まあまあ継続していて助かった。
発声自体は、やはりO音の高音がまだ苦手で、上顎の上げ方が足りないとて注意される。これは喉を痛めないようにやるのが難しい。微妙なバランスを要する技術に思われる。

発声vol.13はさっさと終わるやつなので、すぐに前回ボロボロだったConcone#15に入った。
これ、私が家で練習するのよりもかなり低速なので、きっちり音程を乗せないといけないのがスリリングだった。しかも、先生の伴奏は私の機械伴奏とかなり違う気がする…旋律をなぞっている部分を消してるのか、しかし非常に妨害的な音に聞こえるので、単にミスタッチ、もしくはわざと攪乱して、それでも音程をキープできるか試されているのだろうか。なんだか瓦礫の足場を登山するような、どうにも不安定な心地だったけど、特に何も言われないから合っていたのかもしれない。
前回ほぼ全滅だった音程は、発声の問題で落ちぎみな高音を注意されたくらい。
あとは、最高音Gの発声が悪いと叱られた。気をつけねば。
全体としては、特に残った課題もなくクリアにしてくれた。良かった…。

次のConcone#16も私は家で練習してたけど、先生のお手本を聞くだけで終わった。
これで、まだ何も準備してない#17に来週入る可能性は消えた。
たすかる。

歌曲はDimmi Amor。よほど迷ったのか、今回も
「結局やることにしたんだっけ?」
と確認された。
迷いの原因は「音が低いから」だけど、今日の私はそこそこ低音が鳴らせるコンディションだったので、この曲のD連打はしのげた。しのげてなくてもどうしようもないから、怒られはしないだろうが…
装飾の前打音が私は苦手で、どうせ重要でもないのだし削除してくれないかな、と思っていたら、逆に削除指定だったところを復活させられてしまった。
師匠「ここも、歌えるなら装飾入れた方がいいんだけど」
私 「いや、難しいです」
師匠「じゃあ入れよう、歌ってみて」
なぜそうなる💦

でも、何か言われたのはそれくらい。あと、長いフレーズにブレスを入れてくれた。
さらに残り時間の潰し方に迷ったのか、ふだんやらないヴォーカリーズでもう一度通した。確かにね、ドレミが外れると歌えなくなるのは私のデフォだ。でも読み方適当ながらこの曲はすでに歌詞でも練習してるから、ラララでもなんとかなるのだ。
で、次はイタリア語の歌詞の読み方を教わるステップに。なんか今日の練習の中で、この時間が一番長かった気がする。それでも時間が余ったので、先生に合わせて歌詞で歌ってみる、というフェイズへ。そこでやっと終了。
やっと、というのは私の感覚ではなく、たぶん先生の感覚…。

あまり歌わない日だったな。そういうこともあるか。
次回は次週。