9月後半のレッスン日。
昼練の時点で、少しだけ喉に違和感があって、絶好調ではないけれども、悪くもないコンディションだった。
最初の発声練習では、O音の跳躍で「上がり切れていない」と何度もやり直し。まだスキルが足りないなぁ。
Concone#16は、けっこう不安だったんだけど、さらっと終了。
一番の懸念事項だった、
Do-La, Do-So, Do-Fa, Do-Mi
のところは、音名唱では無難に通過、ヴォーカリーズの時に
「ラララになると音程が下がる」
と何度かやり直しになった。
もともと音程がとれてないのだけど、そんなことを言って藪蛇をつつき出すにも及ばないので、なんとか対応して事なきを得た…。
足止めはそこだけで、なんだか「簡単な曲だった」みたいな雰囲気でさっさと終わったが、それは私が月余にわたって四苦八苦した結果である。
次の曲は先生がまたお手本を歌ってくれて、また来月ということに。
歌曲は3曲目、Dimmi Amorの続きで、歌詞で歌うところから。
1回通して、2回目には止めながら修正、といういつものパターン、歌いだしたとたんに止められる繰り返し(笑)
そして、止められる理由は3つ
1. イタリア語の発音の修正
イタリア語の発音で貴重なレッスン時間を使うのは、なんか目的外なので、これは家でもっと真面目にやっておこうと思った。とりわけRの発音のところ、適当に流していちいち止められていた。確かにイタリア人のRって強烈だからな〜。私がミュンヘンにいたとき、イタリア人のドイツ語はRの巻き舌が極端なのですぐわかるのだった。逆に言えばドイツ語のRはそこまで極端ではなく、ただのaだったりするので、私はそっち寄りなのだ。気をつけねば。
2. ブレスポイントの修正
これは、修正というより確認・再設定みたいな感じかな。
3. 装飾音の歌い方
止められたというより、自分が歌えなかったり歌い損ねて止まっていた。前打音は楽譜を読めなくてうまく事前準備ができない感じ。慣れれば、というかしばらくは暗譜で対応するほかないか。
本人としては、ピッチについてほとんど何も言われないのが意外でしかない。合唱団の練習では、ピッチについてはあれだけ細かく注文を出す先生なのに、私はけっこう正確なのだろうか? 自分で分かるものではないから、何とも不可解だ。
今日の駆け足の流れ、たぶん先生は歌曲に時間をかけるつもりなんだろう、と思ったのに、その歌曲にもあんまり時間をかけず、結果として時間が余った…今回のメイン曲Dimmi Amorが終わったわけでもないのだけど、時間の活用として、次のStar Vicinoも先生が歌ってくれた。
この曲、歌ったことのあるソプラノさんはみんな「大好き」と言う曲なんだけども、テノールとはまた感覚が違うようだ。しっとり穏やかな曲調なので、テノールの力強い声とはあまり合わない。もちろん、先生はご自身のリサイタルなどであれば全然別な歌い方をされるに違いないが、そもそも男声ならバリトン向きの曲だと思う。