vol.11

(このサイトは、2022年8月に作成したものなので、この記事はそれ以降に書いたものです)


発声練習。
下顎・下顎・下顎
相変わらず同じことを言われていて進歩がない。これが解決するには、もう少し待たねばならない。録音を聴いていても、五里霧中に迷走している様子は我ながら哀れだ。
「常に『鳴らす』ことを意識して」
久しぶりに言われた、ずっと顎ばっかりで忘れてたわ・・・。

コンコーネ#9、恐怖のx/8。
8分音符はなぜ3個セットで出てくるのか、8/8、4/8とかでもいいんじゃないのか??
とにかくこの3個セットが苦手なので、リズムでの注意が重なると「奥の手」=8分音符ひとつずつを三角形で振って確認しながら歌う。先生は私に背を向けてピアノを弾いているはずなのだが
「あんまり、そうやってリズムとる人いないんだけど(笑)」
どこに目がついているのか👀 さらに
「今度はなるべく、その刻みは頭の中でやって」
くっ、奥の手を封じられた。
苦手なリズム、読めない固定ド、不自然なブレス位置、脳の処理が追いつかないので、もう発声がどうとかのレベルの話にはならない。単に何らかの声を発しているだけ。だが、先に進みたい先生の意思により(たぶん)、さらっと終了。

次、#10。
これは先生が固定ドでお手本を歌ってくれた。続けて私も固定ドで・・・いったん歌ったところで
師「これは別に、移動ドでも・・・いや移動ドの方が・・・絶対移動ドの方がいい。移動ドで歌ってみて」
突然、何故??
これが顕著に「移動ドで聞こえる」のは私も同意。でも、さんざん移動ドで練習してきた曲だから歌えるけど、そうでなければ、その場で「移動ドで歌え」と言われても無理です。
#6と同様、ソドミソの跳躍があって
「普通のテノールには難しいが、テノーラには簡単な曲」
だそうで、これもあっさり終わった。

ここで
「コンコーネ #10まで行ったら イタ歌曲」
の掟が発動して、次週からイタリア歌曲ということになった。
別のところで声楽を習っている(た)友達も、コンコーネとイタリア歌曲の抱き合わせだそうで、そちらでは歌曲集は先生の指定される順番でやっているらしい。確かに、曲集は単に作曲者ごとに並べてあり、難易度はこの順ではないだろう。その友達は、次回はこの曲を・・・と言われれば1週間で準備できる。私はそうはいかないから、予定の順番を教えてもらおう・・・と思っていたら
「最初から順番にやります。その時点で難しい曲は飛ばして、後で戻る」
だそうだ。
つまり、曲集1曲目の「Amarilli」から。
装飾の多い曲(この曲集全てそうだけど)で、私には難しいので、先生が一つずつ
「これは省いて良い」
「これは普通の16分音符として歌う」
と具体的に変換してくれた。私が歌うのは簡易バージョンになる。

その指示の時に発覚したのが、先生の楽譜と私の【新版】は、ページ番号がずれる、ということだった。
それ自体は驚きではないが、先生が驚いていた、ということが驚きだった。
なんとなれば・・・【新版】はすでに初版から10年が経過している。先生がその存在を知らぬということは、【新版】を使う生徒が10年間は現れなかったということだ。これは初心者が最初に使う曲集だから、先生はそれほど久しく、私レベルの初心者を教えていない、ということになる。専門系の受講者しかいないのだろう。高いからね。
めっちゃ場違い感、牛刀に割かれる鶏肉の心境・・・
他を知らないから比較はできないけど、私は高くても、やはりここを選択して正解だったとは思っている。本来の目的の「合唱のセカンドテナー」に特化したことは何もしてないが・・・。「信じられる」というのは、何よりも重要なことだ。