上行減5度(Skifahren)
Alles schweiget
子守唄です。
モーツァルトやハイドンの作曲という説があったそうですが、実際は民謡だそうな。
主旋律はゆっくりした前奏から始まって、いきなりオクターブ以上のジャンプで高い音を軽快に歌い始めるので、それだけでも大変そうです・・・
これは順番なのでいちおう編曲してみましたが、もともとカノンとして書かれているので、和声法で合唱にするようなものではない気がします。
ただ、2行目は教科書のIII巻に出てくる「反復進行」の勉強にはなりそうです。
まだそこまで学習してませんが、とりあえず同型で反復しないといけないっぽい。
それなりに辻褄が合うのは
VI-IV = V-III = IV-II =(V-I)
しかなかったので、そのように書いています。
また勉強してから戻って来たい曲です。
Alles neu, macht der Mai
Alles neu, macht der Mai by umikz
編曲を始める前に、とりあえず初見でメロディを把握するのですが
私がすらすら読める曲、は、けっこう知っている曲だったりします。
ソミミ、ファレレ、ドレミファソソソ・・・
ちょうちょ、ちょうちょ、菜の葉に止まれ
ってこれ、ドイツの曲だったのか。
調べてみると、このメロディ自体は古いもので
けっこういろんな詩がつけられているようです。
これもそのひとつ。
「ちょうちょ」の原曲は「Hänschen klein」と
紹介されてることが多いみたいですが
時代的には、こちらの方が古いようです。
でも「ちょうちょ」の原曲とはいえ、曲尾が決定的に違いますね。
こちらは普通にドミソソドと終止感満載に終わっているのに、
なんで「ちょうちょ」は中途半端に「ミ」で終わるんだろうか?
それにしても、この曲の編曲は意外と難しくて
ちょっと音を動かそうとするとあちこちに地雷があり
私の知識では、非常につまらない編曲しかできませんでした😅
シンプルなのはいいんですけど・・・
ソプラノに「ソド」と終わられてしまうと、バスが動けないんですよねぇ
オクターブ下で何かしようとしても、ちょっと低すぎるし。
内声も、動かすに動かせない。
ほんとはソプラノに追随して動かしたいんですけど、
最後の5度下行で、アルトの行き先がなくなってしまうし。
「ちょうちょ」みたいに、ソプラノ「ミ」で終わる方が
よほど自由度は高いですね。変だけど・・・。
途中のV7(macht der Mai/kommt hin-aus)も、
1拍目のソプラノのファを処理するのに必要だったんだけど
本当は曲の途中で第5音を省略しない形は避けるべき
でも2拍目のソプラノが第5音だからどうしようもないです
VIに接続すればいいんだけど、そしたらその先のVとの連結で
TB間の連続5度が避けられなくなる
・・・とにかく「ああいえばこういう」的な
ウザい曲、もとい難解な曲でした😂
(たぶん、私の引き出しが足りてなさすぎるだけですが・・・)
Alle die mit uns auf Kaperfahrt fahren
Alle die mit uns auf Kaperfahrt fahren by umikz
俺たちと海賊を働く奴は・・・!
みたいなタイトルですかね?
主旋律を見ただけだと、短調の物悲しいメロディだから
歌詞の内容を見て驚愕します。
俺たちと海賊やる奴は、髭面の男じゃなきゃダメだぜ
みたいなノリなので。
これをゆっくり演奏したら、本当に物悲しくなるんで
とりあえず高速にする必要があります。
あと、可能なところではVIやIIIの和音を使ったりして
少しでも長三和音が登場するように・・・
私のセンスなどその程度です(笑)
長調の場合
長三和音:I、IV、V
短三和音:II、III、VI、(VII)
短調の場合
長三和音:III、V、VI、(VII)
短三和音:I、II、IV
※VIIはV7の根音省略形と同じ
整理してみましたが、なるほど・・・。
短調のVは自然音階だと短和音だけど、和声的音階だと長和音ですね。
IIIの和音(Pittのところ)は、バスを根音にするとテナーとの連続8度が生じるので、テナーを動かすかバスを動かすか迷った結果、バスを第3音にしました。ソプラノも第3音なので、これも避けたい形ですが、テナーがジャンプするよりも自然な気がしたので。
Alle Vögel sind schon da
Alle Vögel sind schon da by umikz
馴染みのあるメロディで、日本でも「霞か雲か」という名前で文部省唱歌にもなっているようですが(Wikipediaより)
かすみか雲か はた雪か
とばかり匂う その花ざかり
・・・
私の世代では、この歌詞に聞き覚えはありません。
リコーダーででも習ったのかしら。
原曲は童謡で、August Heinrich Hoffmann von Fallerslebenによって歌詞が与えられています。
Fallerslebenといえば、なんと言ってもドイツ国歌(となった詩)を書いた人ですね。
こんなところで名前を見るとは🤔
日本人でもわからない日本語のいかめしい歌詞に比べて、
日本人でもわかるドイツ語の、ただただ
「春が来た!小鳥がみんな歌ってる!」
的な、全く平易な童謡です。
私の編曲も、例によってシンプルです。
A-B-A型の構造で、
A部分の末尾はI^2-V7→Iで終わってますが
本来は第5音を省略しないV7の基本形は、
曲尾以外に使わない方がいいみたいです。
でも、第5音が主旋律に使われてるから仕方ないじゃん?
(第7音を使わず、V三和音にすればいいだけですけど)
B部分に、またV7の第2転回形・根音省略型を使いました。
今回は
「第7音を重複、ソプラノでない方の第7音は2度上行する」
というタイプをそのまま適用。
Iの和音からの連結で、SA間が連続5度に見えますが
後続5度は減5度なので大丈夫なはず…。
Alle Leute gehen jetzt nach Haus
Alle Leute gehen jetzt nach Haus by umikz
直訳すると、「すべての人々は、いま家に行く(帰る)」ということでしょうか。
子どもの手遊びうたらしいです。
少し前(といっても、かなり編曲を休止していたので1年近く前ですが)の
Ach Du Lieber Augustin に非常によく似た曲のように感じます。
とてもシンプルなので、和声進行も非常にシンプルに書きました。
ただ、全終止にしたいところでソプラノが「ソド」と動いてしまうと、
バスと連続8度になってしまうので、マイブームなV7^2で回避。
それと、どうしてもバスにVの第5音を当てざるをえないところなど
ソプラノが単純に同じメロディを繰り返しているところで、
バスとテナーが違う動きをしている部分がけっこうあります。
なので見た目ほど素直ではないですが、歌うのは簡単なはず。
All mein Gedanken, die ich hab
All mein Gedanken, die ich hab – Volkslied by umikz
かなり久しぶりの民謡編曲。
和声法自体をけっこう忘れていて(というより、きちんと身についてなくて)
地道に初歩から学び直しつつ。
一気に集中して課題をこなすよりも、一つのテーマの課題を時間かけてやるほうが
定着するような気がしている。先に進むことを急がないほうがいいようだ。
私の手持ちの知識では、ソプラノが VII音→VI音 と進行する場合は
VII音が導音として扱えないので、IIIの和音の第5音として扱うしかない。
IIIの和音は、II^1、IV、VIに進行し、どれもVI音を含むからどれでもよい。
今回は、その後 I^2→V→I と強く終わりたいので、S和音のII^1かIVになる。
この曲は、やはり歌詞の区切りが不規則で、和声をつけにくかった。
なんだかピンとこないけど、曲自体がどうも消化不良。
いちおう、愛の曲らしい
が、私の単純なアレンジでは、全くそんな感じにならないのだった。
Adele
Ade, zur Guten Nacht
これ、なんか聞いたことがある節回し・・・そうだ、Muss i dennに似てるんだ。
英国民謡でも、お互いなんとなく似た曲だな、っていうのは多々あったけど、ドイツ民謡どうしでもやはり似た曲があって、その民謡の特徴的な節回しみたいなのがあるのかもしれない。
ドイツ語版Wikipediaによれば、19世紀半ばからドイツ・オーストリア・スイスで知られた民謡だそうです。
歌詞を見ると、お別れの曲ですね。あんまりそんな感じもしない曲調ですが、そういえば Muss i denn もお別れの曲ではありますから、ドイツ的にはこういうイメージなのかもしれない…。
1.
Ade zur guten Nacht!
Jetzt wird der Schluß gemacht,
Daß ich muß scheiden;.
Im Sommer da wächst der Klee,
Im Winter, da schneit’s den Schnee,
Da komm ich wieder.2.
Es trauern Berg und Tal,
Wo ich viel tausendmal
Bin drüber gangen;
Das hat deine Schönheit gemacht,
die hat mich zum Lieben gebracht
mit großem Verlangen.3.
Das Brünnlein rinnt und rauscht
Wohl dort am Holderstrauch,
Wo wir gesessen,
Wie manchen Glockenschlag,
da Herz bei Herzen lag,
das hast du vergessen.4.
Die Mädchen in der Welt
Sind falscher als das Geld
Mit ihrem Lieben.
Ade zur guten Nacht,
jetzt wird der Schluß gemacht,
daß ich muß scheiden.
(引用元:Wikipedia)