試行

1日1曲、短い時間だけクラシック音楽を聴いて、その感想を書いてみる。

私は音楽が大の苦手で、ともかく「わからない」。
どうせ私には音楽の価値なんか分からないんだ、
あんなのは選ばれた感性をもつ人たちだけのものだ、
と諦め、不貞腐れていたのだけど、
YouTubeで車田さんのお話を聴くにつれて
そうした見方が変わってきた。

何度でも聴くべし・・・

と、勇気づけられて、いざ
「マタイ受難曲」を1曲目から聴いてみよう
と試みてみた。
彼が名曲だというのだから、感じるものがあるはずだ。

と期待したが、やはり全く頭に入ってこない。
仕事のBGMとして1曲目だけ何日も聴き続け、
通算100回以上は聴いているはずだが
いかなるフレーズのひとかけらも私の頭には残らないし
少しも心動かされたりしない。

やはり、外国語の名演説などは、どれほど感動的だろうと
その言語を解さぬ者には何の影響も与えられないのだ。
それは歌詞がドイツ語だからという意味ではなく、
私は「音楽語」を一切理解せぬ異邦人なのである。

これはたぶん、BGMとして聴いていては
あと何百回聴いても同じことだろう。

毎日短時間、集中して聴いてみようと思う。
そして、それぞれの部分に自分がどんな印象を受けたか
それを書き残していこう。
そのために、耳を傾けることになるはずだ。